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2002年に福州・広州・桂林と調査した時の一枚。見慣れた方が写っていると思いますが,気にしないでください(笑)。

この「広州市満族歴史文化研究会」とは,一見したところ「歴史文化サークル」のようだが,以前は「広州市満族聯誼会」といい,清代の駐防八旗の子孫がつどう同族会である。現在も広州市内満族の8割以上の個人情報(戸籍調査・登記・旧旗色)を把握しており,さらに郊外にある「墳墓」の管理もおこなっている。

この聯誼会がおかれている場所は,広州八旗旗人の菩薩堂が置かれていた場所であり,現在も入口には扁額,室内には石碑が埋め込まれている。対応していただいたのは,同会の代表であり,50年間以上にわたって広州満族のために生涯を捧げてきた汪宗猷氏,副会長格の関向欣氏らであった。丁寧にも,満族小学や墳墓,衙門(役所)跡にご案内いただいた。

当日は,ほかの調査では味わえない,ユニークな経験を2つほどしたのが印象的であった。細谷良夫先生(東北学院大学)のお供をさせていただいたので,聯誼会からはいろいろと出版物を頂戴した。細谷先生は大役を終えられるとお疲れの様子だったので,劉小萌氏(中国社会科学院近代史研究所)と共に,ほかの市内満族関係史跡を数カ所回った。

興味深いことに,福州の満族とは異なり,こちら広州満族は八旗満洲の子孫のみが登記されているという。写真を整理しながら,しっかりとした形で,報告をまとめないといけないかなと思う次第である。

詳しくは,細谷良夫「三藩の史跡:福州・広州・桂林の旅」(『満族史研究』2,2003年5月)を参照のこと。