大政殿2002年10月29日から11月2日まで,当時中国社会科学院近代史研究所訪問学者として中国北京市に滞在していた小生は,劉小萌(中国社会科学院近代史研究所)氏と共に,瀋陽・遼陽へ現地調査におもむいた。

10月29日夜,北京を出発し,翌朝瀋陽北駅に到着。

瀋陽の宿は,当時馴染みかけの東横イン東陽閣(現,瀋陽北駅前)。開店記念と小生が最初の日本人とのことで,最上階の部屋をだいぶ割り引いてもらった。

十王亭荷物を置いて,まずは瀋陽故宮へ。2004年に世界遺産に登録されるが,この時は一応小綺麗ながらも登録前だった。大清門向かいにある事務所に佟悦氏を訪ね,お話しをうかがう。その後,佟氏の案内で故宮内へ。

故宮は1991年12月,1993年6月に続き3度目の訪問。

大政殿にある玉座は,元から瀋陽故宮に現存していたものではなく,北京故宮から1970年代に移したものだという(細谷良夫編『清朝東北部における清朝の歴史−1986〜1990年−』平成2年度科学研究費補助金(総合研究B)成果報告書,1991年)。

十王亭:図大政殿の東側には「安達礼墓碑」と「十王府影壁(十王とはヌルハチの子・ドド[多鐸]を指す)」が展示されている。

また,十王亭内部は,八旗の衣装や武器などが展示されている。十王亭は大清門と並びが平行ではないことが,今でも気になる(下図)。また,従来のものと十王亭の左右翼の順番がだいぶ異なることが同上書で指摘されている(下図)。