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2002年11月1日,中国社会科学院近代史研究所の劉小萌氏と瀋陽・遼陽調査に出た3日目,遼寧省博物館を訪ねた。

折しも,遼寧省博物館は改装中とのこと。劉氏が知人を探すも不在。博物館の方の好意で,博物館裏に放置してある「達海敕建碑」(康煕9年,1670)【写真中央の石碑】を見学。

ダハイ(達海,Dahai)は,満洲文字を改良したことで知られる。書き言葉としての満洲語は,万暦27年(1599),清太祖ヌルハチの命を受けたエルデニ(Erdeni)とガガイ(G'ag'ai)がモンゴル文字に倣い,話し言葉としての満洲語を記すために創作したのが始まりである。天聡六年(1632),清太宗ホンタイジはダハイに命じて,さらに字母の右側に丸や点(圏点)を付け加えさせた。前者は無圏点満文(旧満文),後者は有圏点満文(新満文)と区別される。

さて,碑文調査であるが,大きな5匹の「番犬」が石碑を守り,私たちの進入を許さなかったので調査は断念。写真にある角度から数枚撮影したのみ。

このダハイの石碑については,鴛淵一『満洲碑記考』(目黒書店,1943年)に満漢碑文や日本語訳,さらには経歴などが記載されている。