昨日の『朝日新聞』社会面に「ウィキペディア,信頼度は?」,「asahi.com」の「文化・芸能」面に,「ウィキペディア,信頼度は? 利用者急増,誤った情報も」と題した記事がある。

内容は,主に今年7月5日の静岡新聞「お詫び記事」に始まる問題点を整理・検証している。ウィキペディア側が「出典を示さず引用し,報道倫理に反した」ことが問題点と語る一方,同新聞社は「取材の参考にするのは構わないが,記事を書く際の出典として使うべきではない」と対応に温度差がある。

小生自身,不正確な情報を含むことと匿名性での書き込みが,「ウィキペディア」を信頼しきれない主な理由である。「ウィキペディア」の記述は,一般的に知られている事実かもしれないが,その「事実」という言葉に引きずられるがために,レポートで無批判に引用されると,内容や文面がちぐはぐになっている。或いは逆にそろえたように文面が「キレイ」なのである。うまく説明できないが,経験上,文章を読むとわかってしまう。

「ウィキペディア」も研究論文と同様にしつこいくらい出典を書いてくれていると(出典が記されている場合もあるが,歴史分野は少ない),こちらで原文の確認ができるので信頼度は増すだろう。結局のところ,レポート作成においては,静岡新聞側のコメントではないが,「ウィキペディア」は基礎的な知識をつけるために参考とするならばよいが,「引用・参考文献」として「一次資料」的な扱いをするのはいかがなものかと思うわけである。

『朝日新聞』(新聞版)には,ウエブ版にはない創始者・ウェールズ氏のインタビュー記事がある。そこには「頼るのではなく,情報のとっかかりに」というような主旨のコメントを出している。

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asahi.com「ウィキペディア,信頼度は? 利用者急増,誤った情報も」(今回の記事):http://www.asahi.com/culture/update/0904/TKY200709030400.html

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