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一年半ぶりのHPトップページの更新。写真は佟家墳のバス停。

2002年7月と9月の2度訪れた。1度目は,劉小萌先生(中国社会科学院近代史研究所)と2人で,2度目は細谷良夫先生(東北学院大学教授),加藤直人先生(日本大学教授)と劉先生・小生との4人で。1度目に現地調査を済ませた際,何も遺構がないことが分かっていたため,2度目はこのバス停の撮影のみの立ち寄りとなった。

この「佟家墳」は,もと八旗漢軍旗人で現在は満族と民族登記している佟氏一族の北京における塋地のひとつである。佟氏は清太祖ヌルハチの時代に帰順した旧漢人で,清太宗ホンタイジ〜清世祖順治帝の時代にかけて清朝帝室と繋がりを強め,康煕年間には外戚として隆盛を極めた。詳しくは,綿貫哲郎「清初的旧漢人与清皇室」(『満学研究』第7輯,2003年11月)を参照のこと。

1度目の現地調査によれば,この場所には数基の墳墓と石碑があり,墓守(看墳人)の子孫某氏も残っていたというが,文化大革命期までに墳墓は切り崩され,某氏は1970年代初めに北京城内(市内)に移住し,その後この地はかえりみられなくなったという。

現在,中国国家図書館に佟家墳の「佟恒年誥封碑(康煕21年)」拓片が残されている。

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なお,細谷良夫先生(東北学院大学)退休記念の研究セミナーが,2009年3月13日(金)に東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所(AA研共同研究プロジェクト「東アジアの社会変容と国際環境」;東北学院大学アジア流域文化研究所共催)において開催されることが決定しました。後日詳細をアップします。