近日中に提出予定のレポート採点が終了した。

不定期で掲載している,学生がレポート作成に利用しているウェブサイトや参考文献などの備忘録。「引用・参考文献」欄に記入されているもの,記入されておらず小生でさがしだしたものを含む。以前と重複したウェブサイト・文献は記さない。

1.金沢誠ほか『くわしい世界史の新研究』洛陽社、1969年

前回も書いたが、今年度からテーマが少し変更になったため、以前のような決まった内容で書かれたレポートがほとんど消えた。「東アジア世界の動向とからめつつ……」をどのように解釈するかで、まったく異なったものとなるようである。

課題集についている「キーワード」と「ポイント」には必ず目を通してください。また挙がっている「参考文献」を利用してください。はっきり言って「ポイント」が解答の一部になりますので、ここから逸脱しないように。

最近のレポート(以前からとも言う)で目立つことをいくつか無作為にあげてみたい。

々盥擦龍飢塀顱ν儻貊検受験参考書を「引用・参考文献等」欄に掲げているもの。

◆岼用・参考文献等」欄に1冊しか記入がないもの。

「同上」欄に古い文献しか載せられていないもの。

ぁ崙云紂徑鵑縫ぅ鵐拭璽優奪箸離Ε┘屮汽ぅ箸靴載せられていないもの。

ァ崙云紂徑鵑傍入がないもの。

イ蓮嵶鮖乏悄彜慙△離譽檗璽箸箸靴討蕨棲亜F睛討いくらよくても不合格(再提出)。歴史は資料がないと書けないので、それを誰でも確認できるように記入すること。,話羈悄高校生がレポートを書くならばいざ知らず、大学生のレポートでは載せるべきではない。大学入学までに、前提としてこれらを修めているべきなので、教科書・用語集・受験参考書同士を比較検討したレポートならばともかく、これらの文章をそのまま使った場合には、仮に参考にしたとしても「引用・参考文献」欄に記すものではない。

は「歴史学」の流れも冷戦崩壊とともに変化しつつあり、新しい資料の発見とともに新しい視座が出てきている。これらをふまえて、1990年代以降に入門書・概説書の内容も大幅に変わってきているので、それら新しい息吹を感じてレポートを作成してもらいたい。古い参考書だけ使って書いていて、つまらなくありませんか? い呂ちんと責任の所在がわかっているウエブサイトならばともかく、Wikipediaなど誰がいつでも改変できる位置にあるものを参照することは、大学のレポートの参考文献として掲げるのにはこれまたふさわしいとはいえない。もちろん、何も知らない状態から情報を得る分には上述の用語集などと同じように扱うべきだろうが。

△鷲ず複数冊の文献をつきあわせるべきである。キーワードの使い方や視座などが、(気づかないだろうけれど)異なるからである。

それから、受験参考書に関連して、最近では予備校のテキストや「わかりやすい歴史」のような本を参考文献として掲げるレポートも多くなっている。もちろん、これらの文献で優れたレポートが仕上がることも多々あるのだが、書かれた文章からは本当に内容を理解しているのかどうか気にかかる。たくさん文献を収集して、そこから自分なりの言葉でまとめて、それを2,000字まで「そぎ落とす」ことを小生の時代にはおこなっていたのだが、現在では教科書・用語集・受験参考書などの文章に自分なりの言葉で「肉付け」する作業がおこなわれているように感じている。

なんてことを書きながら、結局は卒業論文ではなくレポートなんだから、こんなに深く考える必要なんてないんじゃないかと考えるもう一人の自分がいたりして……。