庵野秀明（1960〜）といえば，「新世紀エヴァンゲリオン」（1995年）や「彼氏彼女の関係」（1998年）の監督として広く知られている。その創作活動の原点は「特撮」だったという。精巧なミニチュアを得意とする日本の特撮は円谷英二によって始められたが，現在はCGに代わられつつある。こうした特撮を何とかしようと，庵野秀明を「館長」として「博物館」を立ち上げたというコンセプトのもと，7月10日（火）から10月8日（月・祝）まで，東京都現代美術館にて，「館長庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」が開催されている。後輩と行ってきた。
会場では，映画やテレビで使用されたミニチュアや原画500点以上が展示されている。しかし目玉は何といっても，実際の特撮「巨神兵東京に現わる」（9分間）を撮影し，その技術を「ひとつひとつすべて」博物館展示としている点にある。すべてが手作り。
会場は多くの年配から中学生まで男女を問わず賑わっていた。庵野秀明や特撮ファンでなくとも楽しめることは間違いない。ものづくりの大変さ，職人技術や昭和の世界を垣間見たい方には是非ともお薦めする展示。特撮ってお金もかかるけど，人々の智恵と手間がかかっていることがよく分かるかと思う。
写真下は，「内引き」とよばれる写真技術。遠近法とアパートの窓越しに見える物体を捉える時に使う方法。これも「巨神兵東京に現わる」を見たうえじゃないと分かりづらいかもしれない。図録（2冊組で2,700円）は買いだが，特撮技術などを収録したDVD（12,800円→会場価格8,800円）は高くて手が出なかった（＞＜。）
仕事で忙しかった分，休みになると喉の渇きを癒すように，さまざまなものをたくさんインプットしたくなる。間接的にだが研究にも役立つことだろう。
公式ウェブサイト：http://www.ntv.co.jp/tokusatsu/
東京都現代美術館HP：http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/137/
てか普通，あのような場面であのような言葉は，誰でもたくさんかけるもんなんじゃないの？ 自分ではまだ控え目だと思うけど(*´ -`)(´- `*)srsr
