tere inenggi

研究(満族史・清朝史・東アジア史)や講義(歴史学・東洋史・中国語[漢語]・コンピュータ)等の備忘録

小山田いく関係

6月5日(日)

20160605今年3月に亡くなった「小山田いく先生追悼資料展」訪問と偲ぶ旅のため長野県小諸市へ。

追悼資料展は先生のファン有志が企画したもので12日(日)まで。また先生の還暦誕生日10日(金)には集まりがある。小生は10日・12日ともに仕事があるため唯一時間が取れたこの日、9年ぶりに小山田作品の「聖地巡り」を含めて行くことにした。

通常の日曜日にもかかわらず、小生と同じように資料展会場巡りをされている同世代の方々と小諸本陣やレストランアモンで会った。本陣で会った方とは桜井写真商会訪問にも御一緒させていただくことになった。

懐古園(言わずもがな。小山田作品に必ず登場する聖地のひとつ)→小諸宿本陣(資料展会場)→民宿懐古苑(資料展会場)→小諸市観光案内所(小諸駅内;アンケート)→桜井写真商会(資料展会場)→レストラン・アモン(資料展会場)→小諸みやげ・みやさか(資料展会場)→自家焙煎珈琲こもろ(資料展会場)→六供乙(『すくらっぷブック』マッキーの家周辺)→小諸市立坂の上小学校(『星のローカス』星恵高校、『すくらっぷブック』坂道小学校)→国道18号北側(『すくらっぷブック』柏木晴の家周辺)→国道18号沿い(『星のローカス』通学路)→平林交差点(『星のローカス』シリウスを見た場所)→国道18号平林交差点を北側に少し入った場所(『星のローカス』聡・友幸の下宿)→国道18号を入った崖(『星のローカス』ユウちゃんが失恋した時に来る場所)→小諸市立芦原中学校(『すくらっぷぶっく』芦ノ原中学校)

20160605b前回の聖地巡りは車だったが、今回は徒歩で回った。小諸は坂道が多いことを実感したが、小山田先生自身が通った学校を舞台にしていることもあり、距離感をつかむこともできたのが収穫(ただ疲れたw)。前回廻れて今回は時間の都合で行けなかった場所もあったのは残念。新宿からバスで来ると安いので、またふらっと訪れたい。近年はアニメ「あの夏で待ってる」の聖地として売り出しているようでポスターが市内の至る所に貼ってあったが、小生はまだこの作品を見ていない。

写真下は今でも小諸で使われている小山田いく先生のイラスト。

長距離バスで初めてバスタ新宿を利用した。バスは新幹線の1/3の価格。

参考文献:同人誌『小山田いく:作品集』(2015年12月)

☆参照記事:
小諸(長野県)探訪(2007年2月18日の記事)→こちら
小諸(長野県)探訪:2日目(2007年2月19日の記事)→こちら
小山田いくサイン付 選集第一期6冊セット(2007年2月26日の記事)→こちら

※「小山田いく先生追悼資料展」は規模を縮小して8月末まで延長されることに(小諸宿本陣のみ)

小山田いくサイン付 選集第一期6冊セット

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小山田いくサイン付 選集第一期6冊セットを購入した。今年最後の散財かも。

『すくらっぷ・ブック』全11巻を4冊にまとめたものを含む,全6冊セット。6冊目には,小山田いく先生のサイン入り。限定30セットの1セット。やったね。

第3巻から第6巻まで,「すくらっぷブックの素(もと)」と題した書き下ろし作品「どっぐいやー」を載録。著者の小学生時代・中学生時代・高校生時代・連載を持つまでの4つを綴る。『すくらっぷ・ブック』のキャラクターや作品中に登場する喫茶店「妖精館(アルフンヘイム)」のモデルになった人物・喫茶店などにふれている。

第1巻,第2巻は著者の短編集。今は忙しくてゆっくり読む時間がないが,3月,某所へのお籠もり時に全巻まとめて持って行こう。それから,桜の満開時,また小諸に行こうっと。小生の自分探しも続く。

買ってよかった。

復刊ドットコム http://www.fukkan.com/fk/index.html

小諸(長野県)探訪:2日目

高峰高原から朝は6時過ぎに起床。普段から比べればぐっすり。7時に朝食。東横インは朝食付き。おにぎり・みそ汁・おつけもの・飲料が質素ながらも好きなだけ。朝はこれで十分。

ホテルで荷物を確認していたら,出てきましたよ,書きかけの原稿が。ただ,これは以前中国語で書いたものを日本語訳している最中のもの。おほほ。

千曲川(戻り橋から見た)9時前にチェックアウトして出発。大日堂(与良町)→坂の上小学校(坂道小学校,1回目)→北アルプスが見える場所(第42話:雪の見えるエアポート)→千曲川(左写真。戻り橋,1回目)→小諸駅(「喫茶店・柊」「郵便ポスト」すべて見つからず。→「12月の唯」)芦原中学校(3回目)→裏のはらっぱ(?,第95話:39本のえんぴつ)→高峰高原(第92話:ゆきぼっこ)→高峰温泉→小諸市営天池総合グランド(間違い,第99話:千百回 日は昇り)→小諸善光寺(大雄寺)→坂の上小学校(2回目)→千曲川(戻り橋,2回目)→芦原中学校(4回目)→3時45分帰路につく。小諸ICまで芦原中からまっすぐ。

高峰高原では最初,眼下に小諸の町が見えるはずながら,雲が多くて見えない。せっかくきたので温泉につかり,帰るときわずかながら町が見えた(写真上)。

小諸市営天池総合グラウンドは,第99話で晴ボンがカナちゃんにビフロストの橋を登らせた場所(作品では「市民グラウンド」)と考えたが違いました。やはり市内から遠すぎ。創作なのかなぁ。でも願いのかなう神々の国アスガルド目指して登った虹の橋の場所が実際に存在したら,小山田詣での聖地のひとつになりそうですね。

今回いくつか回ってみて思ったこと。もちろん,一度だけでこれが全てだというつもりはないことを前提とするけど。

北アルプス方向『すくらっぷ・ブック』は中学校(芦ノ原中学校=芦原中学校)2〜3年の物語。おそらく著者の小山田いく先生の体験談(坂の上小学校→芦原中学校)をもととしている。当然,芦原中と,芦原中から近い懐古園・千曲川などが多くの場面で登場する。それに比べて小学校は1話のみ(第87話:5年遅れの年賀状)。しかしながら,興味深いのは,作品中に小学校周辺の場所が頻出することである。

例えば,ー命疹紊ら3番目は第42話(北アルプスは曇って見えないけれど)の絵と同じ構図で撮影したが,この場所は坂の上小学校のすぐそば。

芦原中から同じく,第92話で高峰高原を説明する絵で,浅間山とその手前の山(名前を教えてください)とが重なっている。芦原中から見ると,2つの山は全く重ならず(写真左の右側の山2つ),浅間山が左側にせりだしている。懐古園からだとやはり左にずれる。千曲川(戻り橋)でも,ちょっと微妙。坂の上小からだと一番絵に近く重なる。

B茖隠僅辰隆了遒轡魁璽垢任蓮っ羈惺擦鮟个洞供覆ねがわ橋。本当の名前は梅林橋)を渡り,六地蔵→墓地→林→地蔵堂→中学校というコースをたどる(第16話:ハイウェイ・ヒプノーシス)。芦原中の近くに六地蔵・墓地は線路で見つけられなかった。林は懐古園近くで見晴らしがよく,道路が走っている(1980年当時とはだいぶ異なるため断言できないが)。コースも所々異なり,現実とは必ずしも同じではない。ただ地蔵堂の位置には諏訪神社(?)と思われる(ただし,作品上の絵とはだいぶ違う)。

小諸善光寺坂の上小学校の近くに小諸善光寺(写真左)がある。肝試しルートの六地蔵・墓地の場所にあたる。或いはこの肝試しルートは,小学校と中学校のルートをミックスしたものかもしれない。この小諸善光寺には,なんと六地蔵があるが,平成12年に造られたとのこと。

以上,紹介したように,中学校を舞台とした『すくらっぷ・ブック』には,著者の小学校時代の記憶が色濃く投影しているように思える。ただし,小生は小山田いく先生のご自宅を知らない。あるいは,鉢△蓮ぞ山田いく先生のアトリエからの景色という可能性も否定できないが,こんなことを考えながら一日過ごした。

この1泊2日の休暇をつかって楽しんだことを,勝手に文章にしてみました。なんだか論文調になってますが,全てお遊びですので,読み流してください。実際何かご存じの方は教えてくださいませ。

昨日の記事で,桜井写真商会でお会いしたお姉さんについてふれましたが,mixi小山田いくコミュのMoDさん情報によれば,あの方はみっちゃんのモデルになった方のお姉さんとのこと。みっちゃんご本人は,すでにお嫁に行かれたそうです。

ふきのとう最後は芦原中から小諸ICに乗りました。ちょうど下校時で,学校からは晴ボン・イチノ・理美ちゃん・マッキーらのかわいい後輩が続々と出て,市街地の方へ歩いて行きました。

今回の休暇で,だいぶ頭痛がとれました。明日からまた現実世界です。

写真下は,昨日小諸駅で見つけたふきのとうです(第46話:まんまるふきのとう)。春のかおりをどうぞ。

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の肝試しコースについては,takahashiさんの「実録 小山田いくの世界」によれば,六地蔵の場所に七基の石塔があったことが写真突きで紹介されている。ただ小生が紹介した小諸善光寺とのミックス説は,否定するものではない(2007年2月22日追加)。

小諸(長野県)探訪

小諸城三の門突然、思い立ったら吉日と思って、初めての都心マラソンがおこなわれる雨降る東京を早朝にたち、一心不乱に一路長野県小諸市に向かった。

長野県には、ほぼ毎年訪れているが、小諸市は記憶のかなた…、およそ20年ぶり(だと思う)。いつも旅行は、仕事の道具(書きかけの原稿など)を携行するが、今回だけはほぼキレているので持たない。携行品は、小山田いく『すくらっぷブック』全11冊のみ。連載は1980〜82年。こちらも現在の小生のアイデンティティを形成した作品のひとつ。昨年、復刻版が出たとのことで小生も再燃。とはいえ、復刻版が届くのは来週。仕事でストレスが溜まったので、折りよく東京脱出。

7時過ぎには佐久平SAに到着。8時半過ぎ、六地蔵(東小諸)→桜井写真商会(桜井写真館)→懐古園三の門→同天守台→水の手展望台→小諸市立郷土博物館→小諸駅観光案内所→篠萬(ひのまん、与良町。「しのまん」のモデル?)→千曲川(スケッチ場所)→肝試しルート(1回目)→諏訪神社(肝試しルートの地蔵堂?)→天狗温泉(浅間山荘)芦原中学校→肝試しルート(2回目)→宿(東横イン佐久平駅浅間口

懐古園:水の手展望台桜井写真商会では、小山田先生の絵葉書を頂く。みっちゃんのモデルとおぼしきお姉さんとお話をした。曰く、『すくらっぷブック』が復刻されてから、小山田詣でをする往年のファンが増えたとのこと。私の中では、『星のローカス』『すくらっぷブック』『ぶるうピーター』の順位ですが、これは読んだ順番にすぎない。どれもお世話になりました。

上の写真は懐古園入り口の旧小諸城三の門。篇額は徳川家達(徳川16代宗家当主)、下の写真は水の手展望台。ただ以前の石段は崩れかかっているため、新たに設けられた階段をのぼる。なにか構図的にもしっくりこないが、仕方ない。また展望台に書かれていた、小山田詣でのファンの落書きは、上からペンキを塗られて消されていたが、削ったあとだけは見てわかる。

それにしても、長野県に入った時点から雪になりました。朝6時ぐらいまでは雨でしたよ、とは桜井写真商会のお姉さんの言葉。

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管理人プロフィール

出身地:群馬県前橋市

履歴:高校卒業後,日中学院より中国に3年間留学。印刷関連会社勤務を経て,日本大学通信教育部(史学専攻)から日本大学大学院文学研究科史学専攻(博士前期課程)へ。日本大学大学院文学研究科東洋史学専攻(博士後期課程)満期退学。博士(文学)

現職:非常勤講師ほか

専攻:清朝史・満族史・東北アジア民族史・東アジア史及び満洲語文書資料。

タイトルの“tere inenggi”とは満洲語で“その日”という意味です。

現在,歴史学・東洋史・中国語(漢語)・コンピュータ情報リテラシー等の講師をしてます。講義では,できるだけ多様な視座を提供したいと模索中です。

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