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研究(満族史・清朝史・東アジア史)や講義(歴史学・東洋史・中国語[漢語]・コンピュータ)等の備忘録

2008年度:東洋史概説(日本大学通信教育部)

定期試験:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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定期試験受験者40名。

本日が定期試験。

設問は3問あり,そのうち1問を選択して1400字〜1800字程度で回答するもの。テスト前に問題を出すと,学生がネットや書籍からコピー(丸写し)するのでは,という危惧もいただきますが,小生の定期試験は基本的にはネットからのコピーは不可能です。

曰く,小生が簡単にググれば答えが出てくるような設問はしてませんし,書籍や論文から引っ張り出した場合,見ればすぐに分かります。

基本的に小生の試験問題の採点基準は下記のとおり。小生のレジュメを間違えなく組み立てて論述したものはC判定(60点台)。レジュメ<講義内容はB判定(70点台),レジュメ+講義内容+自分なりに書籍を調べて回答した学生はA判定(80点台),レジュメ+講義内容+自分なり+自分なりに結論を導き出した学生はS判定(90点台)。もちろん,以上はあくまでも目安であって,すべて小生の視座からスタートしなければならばならない。

まったく異なった視座からスタート(一から学生自身が調べたもの→授業聴いてない)した者や,小生が講義中触れたことのない項目を書いたものについても減点している。

小生の試験は,自筆のノートのみ持込可で,あらかじめ作成しておいた解答を書き写すだけでいっぱいいっぱいのはず。今回も,残り10分の時点で半数以上20数名がペンを走らせていた。

回答用紙はひととおり目を通しました。これから出席・遅刻・欠席を取りまとめて点数をつけたいと思います。

一年間,お疲れ様でした。また,このブログを見て下さっている(とカミングアウトしてくださった)受講生のみなさん,ありがとうございました。

第25回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)[最終回]

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出席者41名,うちもぐり3名。

最終回(第25回)は「中央アジア史の課題(3)」と題して講義した。

内容は,‥譽肇襯スタンと称される現在の中華人民共和国新疆ウイグル自治区のテュルク系ムスリムのウイグル人について,⊆腓法屮Εぅ哀襦廚量松里函崚譽肇襯スタン共和国」を学んだ。

特に,中国政府から「分離独立主義」による「暴動」の際に唱えられる「東トルキスタン共和国」とはどのような目的で成立され運営された政権なのか,また「ウイグル」の名称に関しては,辞書などの記載と名称の採用経緯を概観し,どのように「復活」したのかを追った。

それをふまえて,「民族自決」と「民族自治」の面から,旧ソ連崩壊後の中央アジア5か国と新疆ウイグル自治区とを見ていった。

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一年間のこの「東洋史概説」を通じて,中央アジア史を舞台とした「われわれ意識」と「他者」との関係を「知って」もらった。

二年前の「歴史学」でも,アルザス=ロレーヌ地方を舞台とした中学校国語教材「最後の授業」を実際に読みながら,「民族」とはなにか「国民」とはなにかを考えたが,今年度も小生自身の研究テーマである「民族」については,「トルキスタン=ナショナリズム」やキルギスタンでの「民族」分類,「国民」の形成については「英雄の再発見」「ウイグルの名称」などさまざまに(勝手に)試みさせてもらった。

歴史を学習することは,道楽ばかりが目的ではない。ひとつの思想を包含・形成する知識であり道具と考えている。歴史を学ぶことは,よりよい未来を作り出すためとはよく耳にする言葉であるが,その反面で「他者」を創りだし,その「他者」を排除したりすることは指摘されていない。その知識は「目に見えない刃物」のようなものでもある。

以上の学習成果を,どのように判断されるかは受講生自身に委ねられるが,小生自身は一年間の講義を通じて,「視座のひとつ」を提供させていただいた。この講義は,毎回のレポートが楽しみでもあり,一年間モチベーションを高めたまま講義することができました。受講生のみなさん,ありがとうございました。

定期試験は12月18日(木)午前11時から正午までです。頑張ってください。

第24回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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出席者39名,うちもぐり3名。

第24回は「中央アジア史の課題(2)」と題して講義した。

内容は, 屮肇襯スタン=ナショナリズム」,英雄の「復活」について学んだ。

双方とも,前回の内容を掘り下げたもので,特に,砲弔い討聾什澆離Ε坤戰スタン領に属するサマルカンドやブハラにおけるウズベク人とタジク人に関して,△砲弔い討蓮じ什澆離Ε坤戰スタン国における英雄の「再発見」,とりわけティムールについて,ソ連崩壊後における中央アジア5か国(ここではウズベキスタン)の国民統合と関連づけて説明した。

内容も充実しており,小生の調子もよかったので,自分が考える以上にうまく講義できた。定期試験(の内容)的には「まとめ」部分に相当していたためか,受講生の評価もよかったようだ。

また,定期試験問題を発表した。通常の小生の講義通り3問から1問を選択して論述形式で解答するもの。

第23回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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出席者39名,うちもぐり3名。

第23回は「中央アジア史の課題(1)」と題して講義した。

内容は,|羆アジアのうち旧ソヴィエト連邦の5か国の「民族別国境画定」の経緯を学び,⇔篝鐔結後のこれらの国における「民族」と「国境」の問題点について概観した。

特に,現在の中央アジア5か国の国境が1924〜1925年,ソヴィエト連邦の民族理論の実体化によって敷かれたものであること,及び分割された彼らの民族アイデンティティ,つまり「われわれ意識」がどこにあるのかについて学んだ。遊牧民と定住民とでは,それぞれ異なる帰属意識をもつ。

また,五か国独立後の「歴史の見直し」にもふれた。

次週は,試験問題を発表します。

第22回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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出席者は38名,うちもぐり2名。

第22回は「中央アジアの「近世」(2)」と題して講義した。

内容は,.献紂璽鵐ルと東トルキスタン,∪仰の東トルキスタン支配について講義した。

特に,任蓮づ譽肇襯スタンにジューンガルが侵入する経緯,及びそのチベット仏教とイスラームとの関係,△任蓮せ拉枦初の間接統治→省制の施行について,旗人官僚と漢人官僚とを絡めて解説した。時間がなくてホージャの反乱はほとんどふれられなかった,残念。

ただ,授業終了時に東トルキスタンや現在の「中国」理解のために,清朝が不可欠であることを認識したらしく,7〜8名程の受講生から清朝に関する質問や開講希望の要望をうけた。なるほど,今まで小生は清朝史については,特殊講義で深く講義していたが,今日少しふれたようなキーワード解説的な方法からならば,入門や概説でも開講可能であることを改めて認識した。いいかもしんない。できるかもしんない。

所要で夕方まで残り,須江隆先生にご挨拶し,その後夕食は高綱博文先生にごちそうになった。久しぶりに高綱先生と上海飯店で二人でお酒をいただきました。

あと3回で終了です。

第21回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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出席者は36名,うちもぐり2名。

第21回は「中央アジアの「近世」(1)」と題して講義した。

内容は, 崋縁」としての中央アジア,▲蹈轡△涼羆アジア征服,ロシアの中央アジア支配について講義した。

特に,,任蓮ぅイダンスでも学んだように,現在の私たちが現在の中央アジアを「周縁」として理解している部分が,18世紀から19世紀の東からの清帝国,北からのロシア帝国の圧力と分割によること,それから1991年の旧ソ連5カ国の独立について最初に確認した。

△任魯ザフ高原と定住民の民族を確認し,では支配の「正当性」や支配への抵抗・順応した人々について説明した。とくに,中央アジアの人々によるロシア語の習得とロシア正教との関係に関しては,「国民」や「民族」を考える上で重要なキーワードなので重点的に解説を加えた。

それについて触れていた授業レポートがあまり多くなかったのは残念であるが。つか,時間的経過や配布したレジュメに書いてあることを,授業レポートに書いても楽しくないだろうに,と思うのは小生だけだろうか。

第20回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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出席者は41名、うちもぐりは3名。

第20回は、近代の内陸アジアに関する映像を見せた。

あと残り6回の講義なので、シラバスに書いてあった民族・宗教・近代国家をやりとげるには、モンゴル時代にこのまま遊牧するわけにもいかず、先に進む必要があった。そのため、途中の時代については映像で振り返ることにした。

次週からは、現在の中央アジアをちょっと難しい方向から見ていくことになりそうです。難しいですが、ゆっくりと進める予定です。

 

第19回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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出席者は40名、うち「もぐり」は2名。

第19回は「モンゴル帝国時代の政治秩序(4)」と題して講義した。

内容は、大カーンから臣下たちへ贈与する再分配について学んだ。

先行研究をもとに、.ゴデイの再分配について説明し、併せて⇒僂い浸駑舛了駑狙についても時間をかけて説明した。

というか、どこぞの説明で時間をかなり費やしていたんですが、やはりドーソン『モンゴル帝国史』の説明だったんでしょうかね。

第18回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

日本大学通信教育部一号館出席者42名、うち「もぐり」3名。

第18回は「モンゴル帝国時代の政治秩序(3)」と題して講義した。

内容は、遊牧国家の王族の交換婚の実例を学んだ。

あまり煩雑にならないよう注意しながら、レヴィ=ストロース『親族の基本構造』を簡単に紹介し、[砲硫β押↓▲船鵐ス家とコンギラト族、チンギス家とオイラト族の交換婚を系図をみながら、それぞれのケースが政治的・戦略的意味合のもとにおこなわれていたことを確認した。

乾燥していたせいだろうか。だいぶノドをやられて話しづらかった。先輩教員は休講したようだが、大丈夫だろうか。

第17回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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出席者40名、うち「もぐり」4名。

第17回は「モンゴル帝国時代の政治秩序(2)」と題して講義した。

内容は、前回のアンダ関係の発展した形でのギブアンドテイクの交換婚について紹介した。

主にチンギス=カンとオン=カンとの「父子」関係から、チンギスが考えた縁組み計画、またオン=カンの弟ジャカ=ガンボの娘との縁組みについて、『元朝秘史』の該当部分を実際に読み、交換婚や交換にならない縁組みについて、ギブアンドテイクや政権運営ともからめて学んだ。

第16回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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出席者37名、うちもぐり2名。

第16回は「モンゴル帝国時代の政治秩序(1)」と題して講義した。

内容は、社会集団のリーダー間での個人的な関係を読み解くひとつとして「贈与と交換」をとりあげ、.癲璽后崑M刃澄廚鮠匆陲掘↓▲▲鵐andaをそれと比較した。また『元朝秘史』の資料性についても比較的詳しく紹介した。

特に、今回は内容を詰め込みすぎることもなく、レポート作成の時間を充分に確保し、受講生の評価も悪くなかった。個人的にも(現状)今年度で上手にできた講義だと思っている。

後期からレジュメの文章をできるだけ「資料」や「単語の説明」などに限定して、「理論的な部分」や「まとめ」はごく触れる程度(ほとんど書いてない)にしておいた。それは、(1)そうしないと受講生がメモを取らないし、最後のレポートでもプリントに書いてあることしか書いてこない(そのまま書き写してくる)からである。(2)受講者と休講者との差もつく(当然、休講者にも翌週以降にレジュメは配布する。これまでは休講してもレジュメを見れば講義内容がそのまま記されていた)。(3)小生のレジュメ作成時間の短縮に繋がった。90分授業のレジュメ作成だけするのに、これまでは7時間以上かかっていたけれど、だいぶ省くことができた。個人的には、講義レジュメは文字だけでA4を2枚こえないようにと考えている(図・写真は別)。

第15回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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主席者41名、うち「もぐり」3名。

第15回は「中央アジアとチベット仏教」と題して講義した。

内容は、‥譽肇襯スタン東端で信仰されているチベット仏教について学び、△△錣擦董中央アジアにおける仏教のひろがりと、モンゴル帝国以降におけるチベット仏教の受容について概観した。

とりわけ、チベット仏教信仰地域については、中央アジアに含めない考え方もあるが、受講生による要望が高かったうえに、東洋史概説という科目なので柔軟に対応した。

予想できたことではあるが、ウイグル仏教の説明で、ベゼクリク千仏洞に関してかなり時間を費やした(←ここはここで興味深い)。なので、菩薩王権の説明、フビライとパクパ(パスパ)、アルタン=ハーンとダライ=ラマ3世の会見の説明が十分できなかったことが(毎回のことであるが)悔やまれる。

第14回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)[後期初日]

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後期初日の東洋史概説。大学の講義そのものも初日。本日の出席者39名。うちもぐり2名。

第14回は「これまでの復習」として映像をみた。

映像は、モンゴル帝国のチンギス=ハンからフビライ=ハンに関するもの。夏休みが2ヶ月あったため、前期の内容を思い出してもらうためにみてもらい、感想文を書かせた。

映像そのものは単調であったが、前期で学んだキーワードがたくさんちりばめられており、そういう意味では教材としてよかったと考えている。また、やはり私たちの日常と直接リンクしにくいモンゴルを映像・画像で受講生に紹介できたことは、後半の授業をおこなううえで大変有意義と考えている。

来週から、講義に戻ります。

第13回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)[前期最終週]

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木曜日2限(10:40〜12:10)は東洋史概説。本日の出席者45名,ただし,もぐり2名を含む。

第13回は「前半のまとめ」として映像を見た。

本来ならば,前学期末試験であるが,通年科目であり,基礎的なことしか学んでいないので,試験をしても中学や高校の問題と異ならない暗記科目になりかねないのでパスして,これまでのまとめとした。

遊牧民(モンゴル)からの視座であったが,重要なキーワードなどが約60分間の映像のなかにたくさん散りばめられていた。ただ,それらの本義については,すでに前期の講義のなかで学んでいるので,通常のドキュメンタリー番組を見るような見方では捉えないことを期待したが,いかがだっだろうか。

後期は,9月18日からスタートです。

前期のレポートでいろいろとヒントを頂きましたので,それらをもとにして講義内容を組み立てていきたいと思います。ちと,難しくなります。

いずれにせよ,前期お疲れ様でした。

小生の前期講義日程はすべて終了←残すは試験と採点のみ

第12回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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木曜日2限(10:40〜12:10)は東洋史概説。本日の出席者44名,ただし,もぐり3名を含む。

第12回は「モンゴル帝国の出現と拡大(2)」と題して講義した。

内容は,.皀鵐院瓮ン死去後のモンゴル帝国について概観し,▲ビライ(フビライ)政権の政治的・経済的な基盤について学んだ。

ただし,前回あまりにも登場人物(チンギス=カンからモンケまで)や場面展開(左右翼,反対派の粛清,三王家など)が激しすぎたため,登場人物を「粛清」するよう受講生から要望が出ていたので,もういちど「前回の復習」に時間を割いて再確認した。

またしても,モンゴル帝国というかクビライ政権(大元)の概説が終了しなかった。モンゴル時代の学習には時間が必要だと言うことがよーく分かった。

次週(17日)が前期の最終日です。

第11回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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木曜日2限(10:40〜12:10)は東洋史概説。本日の出席者42名,ただし,もぐり3名を含む。

第11回は「モンゴル帝国の出現と拡大」と題して講義した。

内容は,|羆アジア(→中央ユーラシア)を統一したモンゴルについて学び,▲皀鵐乾訛臘觜颪涼羆アジア支配を概観した。

とりわけ,,砲弔い討蓮い海譴泙燃悗鵑斥桂厂韻侶鎧・政治力と定住民の経済力とが効果的に結びついた,史上最大の大帝国の構造について学んだ。また,モンゴル人が支配・服従した他民族をうまく政権に取り込んでいる部分は重点的に説明した。

△砲弔い討蓮っ羆アジアの三王家,つまりジョチ家(ジョチ=ウルス;キプチャク=ハン国),チャガタイ家(チャガタイ=ウルス;チャガタイ=ハン国),フレグ家(フレグ=ウルス;イル=ハン国)の形成を見ていった。

モンゴル大帝国を理解するためには,中央アジア(→中央ユーラシア)だけでなく,ヨーロッパ世界やイスラーム帝国との関わり合いもまた切り離すことが出来ないことも指摘した。

この講義は,前半あと2週のみ。クビライ政権とティムール朝まで終わるかな?

第10回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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木曜日2限(10:40〜12:10)は東洋史概説。本日の出席者42名,ただし聴講(もぐり3名)を含む。

第10回は「テュルク化とイスラーム化(2)」と題して講義した。

内容は,仝什澆涼羆アジアは,イスラーム教を信奉するテュルク系諸民族が圧倒的多数を占める「テュルク=イスラーム世界」であるが,この「テュルク化」及び「イスラーム化」のうち後者について学んだ。◆屮ぅ好蕁璽牴宗廚箸蓮っ韻砲海譴泙能ゞ気代わったことを意味しない。イスラームは,信徒の信仰だけでなく,その社会生活をも規制するため,改宗した人々の社会生活にも重大な変化が生じることとなったのである。

特に,「テュルク化」は9〜13世紀に「東から」,「イスラーム化」は7〜15世紀に「西から」で徐々に進行してきたことを2週間かけて説明できた。

本日提出されたレポートには,仝獣呂了拉朿級がイスラームに改宗する目的として,信仰によるのではなく,権力に近づくためであること,また◆屮織薀慌枠覆寮錣い農住翹,ヨーロッパに伝わった」とこれまで授業などで教わってきたが,実際にはアッバース朝(イスラーム世界)経由であること,これまでずっと学んできたことで,アラブ,ペルシャ,テュルクそれぞれの「民族」の違い,に気づいたという内容が目立った。

どこで教えていてもそうですが,こちらのねらいを理解してもらったり,適切な質問がきたりすると,小生もモチベーションがあがり,またがんばろうという気になります。嬉しいですね(・∀・)

第9回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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木曜日2限(10:40〜12:10)は東洋史概説。本日の出席者39名,ただし聴講(もぐり3名)を含む。

第9回は「テュルク化とイスラーム化(1)」と題して講義した。

内容は,仝什澆涼羆アジアは,イスラーム教を信奉するテュルク系諸民族が圧倒的多数を占める「テュルク=イスラーム世界」であるが,この「テュルク化」及び「イスラーム化」のうち前者について学んだ。◆屮謄絅襯化」とは,中央アジアへのテュルク系民族の進出の結果,中央アジアの諸民族が従来の言語に代わってテュルク語を話すようになることを意味するが,これらとテュルク系遊牧民との「定住化」との関係を考えた。

特に,(1)中央アジアの「テュルク化」については,9世紀に崩壊した遊牧国家ウイグルが大きく関係していること,(2)9世紀に天山山脈東部で成立した天山ウイグル王国(西ウイグル王国)の古ウイグル語文献の解読,(3)カラ=ハーン朝のパミール越え,(4)遊牧民の定住の理由などを中心に講義を進めた。

最近は,レジュメの文字を少なめに設定している。これによって,小生の講義をしっかり聴講してないと(書いていないことを話すので)時間内レポートの作成が難しくなる。仕上がったレポートもまた様々で,授業中どんな過ごし方をしていたのか小生自身が判断しやすくなり,平常点に反映させやすくなってきている。

第8回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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木曜日2限(10:40〜12:10)は東洋史概説。本日の出席者36名,ただし聴講(もぐり3名)を含む。

第8回は「『シルクロード』と交易商人(2)」と題して講義した。

内容は,〇笋燭舛ラクダやオアシスなどを思い浮かべるロマンの対象としての「シルクロード」について,東洋史概説という立場から学問的に概観し,◆屮轡襯ロード史観」や残された問題点について学んだ。

特に,,任蓮屮轡襯ロード」の名付け親や,日本で「シルクロード」というキーワードが広まった時期が日本の高度経済成長のある時期と密接に結びついていることを興味深く紹介した。

また,△任聾Φ羲圓里△い世任呂茲知られている「シルクロード史観」について紹介したが,両者の議論について,受講生の間から「卒論の書き方の参考になった」という意見が聞かれた。

今週までは,基礎的なこととして,私たちがもっていたイメージ「中央アジア」や「シルクロード」が,現地の実情と大きく異なっていたことを結果として学び,それらが1960年代以降の「シルクロード」ブームの中で形成され,印象づけられて,再生産されていることを理解したと思う。

次週からは,いよいよ「チュルク=イスラーム化」にシフトチェンジして講義する予定。

第7回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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木曜日2限(10:40〜12:10)は東洋史概説。本日の出席者39名,ただし聴講(もぐり3名)を含む。

第7回は「オアシス社会とオアシス国家」と題して講義した。

内容は,.アシス国家の発生と展開,▲アシス社会について学んだ。

特に,オアシスについては,私たちがイメージしやすい泉水を利用したオアシスは,中央アジア各地に存在するものの,利用できる水の量に限度があるため,その規模は小さいことなどを理解した。

また,オアシス社会と遊牧国家との関係についても,もういちどオアシス側からその「支配・被支配」関係とともに,ギブ・アンド・テイクの関係があることを認識した。

そういえば小生のこの講義,もぐりは2名とばかり思っていたけれど,じつは3名だったのを忘れていました。ですので,今日から3名。嬉しいです。よろしくです。

第6回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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木曜日2限(10:40〜12:10)は東洋史概説。本日の出席者41名,ただし聴講(もぐり2名)を含む。

第6回は「『シルクロード』と交易商人(1)」。

内容は,シルクロード交易をおこなっていた民族の映像を見せた。

本来ならば,オアシス定住民とオアシス国家に関する内容であったが,小生の都合により順番を入れ替えさせていただいた。

第5回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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木曜日2限(10:40〜12:10)は東洋史概説。本日の出席者43名,ただし聴講(もぐり2名)を含む。

第5回は「遊牧民と遊牧国家」。

内容は,〕桂厂韻竜源及び遊牧国家の発生,⇒桂匚餡箸旅渋い魍悗鵑澄

遊牧民の財産は,群れを作る本能を持った有蹄類の動物であるが,これらは彼等の衣食住と密接に結びついていること,また遊牧民を理解するキーワードに搾乳・去勢・騎馬(騎乗)があるが,これらを遊牧社会の起源とからめて紹介した。

さらに,遊牧国家の発生や君主に関すること,遊牧社会の階層構成(氏族や部族)についても,併せて学んだ。

第4回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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久しぶりに良い天気ですね。

木曜日2限(10:40〜12:10)は東洋史概説。本日の出席者45名,ただし聴講(もぐり2名)を含む。

第4回は「遊牧国家とオアシス国家」。

内容は,|羆アジアで活躍した人々の流れを概観し,⇒桂厂韻肇アシス定住民との対立と共生をともに含んだ相互関係について学んだ。

オアシス農耕文化の発展や草原地帯の遊牧社会の成立などを紹介し,遊牧国家ではスキタイからウイグル,オアシス国家ではソグドやクシャーン王国などについて,残された言語資料や民族(イラン系・アルタイ系[テュルク,モンゴル])と絡めながら紹介した。

レポートでは,遊牧国家が複合国家であること,また遊牧民と定住民との関係が,経済と軍事力がうまく結合することで強大な国家を築いていったことなどを纏めてあった。

第3回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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夜中の地震は大きかったですね。茨城県で震度5弱とのこと。その後も何度か地震があったので,まったく仕事に集中できませんでした。

木曜日2限(10:40〜12:10)は東洋史概説。最終履修者登録は53名。本日の出席者49名,ただし聴講(もぐり2名)を含む。

第3回は「中央アジアの捉え方(2)」。

GW中に日本のシルクロード(八王子市鑓水「絹の道資料館」及び「絹の道」)に行った余談から始めた。

内容は,|羆アジアの時代区分,▲船戰奪箸斑羚饑府との近現代史について講義した。

定住社会と遊牧社会との「国家」形成の違いから,中央アジアにおける時代区分を紹介した。また,現代チベット理解のために,清朝滅亡より中華民国成立という国家体制推移について,中国や帝国主義列強と中央アジアの人々との認識の違いなどから,現在への流れを簡単な年表で追い,それぞれの主張や統治の正当性について概観した。

講義終了後,高綱博文先生と薩摩定食をご一緒した。ごちそうさまでした。

現在,神保町から桜上水への移動中。

第2回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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木曜日2限(10:40〜12:10)は東洋史概説。41名。教室が広すぎるので,できれば受講生は前に来ていただけるとやりやすいけど。

第2回は「中央アジア史の捉え方(1)」。

内容は,|羆アジアの範囲を,現在の国家・地域(広義・狭義),及び二つの「(宗教)世界」で示し,地理的な特徴,C羆アジア史が,これまでどのような資料をもとに研究されてきたのか,などを学んだ。

中央アジアが多「民族」や多「言語」社会であることで,日本人が見落としがちな部分,「思いこみ」な部分については,特に言及した。

レポートは,これからじっくり読みます。次週以降の役立てる予定です。

昼食は,高綱博文先生と北京亭(+白十字)へ。ごちそうさまでした。昨日の夕方の帰宅途中,黒ごまシフォンケーキを食べて以来,久しぶりの食事(←ケーキは食事か?)。

来週5月1日は休講。次週は5月8日です。

現在,水道橋(通信教育部)から桜上水(文理学部)への移動中。

第1回:東洋史概説(日本大学通信教育部;木2限)

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本日から日本大学通信教育部の講義が始まった。

木曜日2限(10:30〜12:10)は東洋史概説。履修登録は58名(暫定)、本日の参加者は47名。リピータが半数近く。テーマは「世界史の舞台としての中央アジア史」。

第1回は「ガイダンス・本講義の主題・目的・視座」。

表題のとおり、成績評価や試験の方法などについて説明した。シラバスを読み進めながら、現在話題になっている某事件について、報道とは違う見方をひとつ紹介した。

「受講者記録」(アンケート)をとったが、これまでの中国史のワクではなく中央アジア史だから履修するという方が多かった。また、綿貫の講義だから履修すると書いていただいた方々ありがとうございます。プレッシャーを感じますが、みなさんと「対話」しながらワタクシ自身も勉強させていただきます。一年間よろしくお願いいたします。

2限は水道橋(日本大学通信教育部)、5限は桜上水(日本大学文理学部)。現在、移動中。

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管理人プロフィール

出身地:群馬県前橋市

履歴:高校卒業後,日中学院より中国に3年間留学。印刷関連会社勤務を経て,日本大学通信教育部(史学専攻)から日本大学大学院文学研究科史学専攻(博士前期課程)へ。日本大学大学院文学研究科東洋史学専攻(博士後期課程)満期退学。博士(文学)

現職:非常勤講師ほか

専攻:清朝史・満族史・東北アジア民族史・東アジア史及び満洲語文書資料。

タイトルの“tere inenggi”とは満洲語で“その日”という意味です。

現在,歴史学・東洋史・中国語(漢語)・コンピュータ情報リテラシー等の講師をしてます。講義では,できるだけ多様な視座を提供したいと模索中です。

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