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研究(満族史・清朝史・東アジア史)や講義(歴史学・東洋史・中国語[漢語]・コンピュータ)等の備忘録

2008年度:東洋史特講5(日本大学文理学部)

定期試験の採点:東洋史特講5(日本大学文理学部)

先週木曜日(17日)に試験した東洋史特講5の採点を終えた。

初回のガイダンス(4月)及び試験問題発表時(7月)に通達していたために,講義内容とは異なる視座での解答が皆無であったことはまずは嬉しい。昨年度までは多かった(泣

基本的には,毎回配布しているレジュメを基礎として,教員が講義中話している重要な部分をメモし,毎回の授業時間内で書かせているレポートが仕上がっていれば,試験対策もばっちりなので,単位を落とすことはありえない。

試験採点の内容であるが,3問からの選択制にしたが,\潴笋砲ちんと解答しているか(←これまでの「中国史」の視座を述べた上で,講義での視座を論述しているか),△匹硫鯏についてもおよそ2回分に跨っていることに気づき,そのレジュメを参照しているか,G曚蕕譴織譽献絅瓩諒幻世鬚修里泙渊颪記すだけではなく,みずからの言葉で纏め直しているか(←レジュメには,文字がいっぱい),ぜ業中の教員が話したことが反映されているか(←レジュメには,多くても6割位しか書かれていない),ス峙粗睛討了觝造鰺解し,その参考文献を用いたか,などがペーパーでの採点基準となっている。大学に提出したシラバスによれば,以上で60点分。

それ以外の採点基準は,平常点+レポート+出席状況で40点分。遅刻や自主休講については救済策をガイダンス時に説明済みなので,それを守っていればこちらも問題なしなはず。

解答方法は論述形式であるが,やはり教えた文言(配ったレジュメの文言)がそのまま答案用紙に書かれる傾向が強い。この講義は大学2年生以上から選択可能であるが,レジュメの作り方を小生自身が考えた(変えた→もっと簡潔にしたほうが想像力が豊かになるとか?)方がよいのかもしれない(←受講生の平均年齢が高く語彙も豊かな通信教育部とは違うので)。

この講義は史学科の「学科専門科目」であるが,教職の選択必修科目でもあるため,教育学科や哲学科など史学科以外からの受講生も少なくなかった。学科ごとの受講人数にも依るだろうが,今回は総じて他学科の学生のほうが成績が良かった。

東洋史特講5(日本大学文理学部)[試験]

先週すでに講義を終えている東洋史特講5の試験。

教室は,311教室。履修登録は29名だが,試験を受けた学生は24名。

昨年度は,最終講義終了後2週間も空いてしまったが,今年度は翌週なので,内容を忘れることもなく試験に臨めたことと思う。

試験とはいっても,すでに7月上旬に問題を発表しているので,今日は準備した解答を答案用紙に書き写すだけの作業であったはず。それでも,1300字〜1600字なので,ほとんどの学生は50分近く時間を費やしていた。

今年度の文理学部の東洋史特講は,講義に余裕がなく余談もそれほどできずじまいでした。特に昨年度から続けて履修してくれた学生にとっては,ちょっと違和感を感じたと思いますが,失礼しました。

採点はまだこれからです。お疲れ様でした。

第13回:東洋史特講5(日本大学文理学部;木5限)[最終週]

5限目(16:20〜17:50)は,日本大学文理学部(世田谷区桜上水)での講義。

参加者は25名。

第13回は「天安門広場」と題して講義した。

内容は,〇笋燭舛よく知る北京の天安門広場がなぜそこに存在するのかを探り,△修譴蕕現在の中華人民共和国の政治性と切り離すことができないことを学んだ。

特に,来月には北京オリンピックが開幕し,マラソンコースとして天安門広場やその他の場所が設定されているが,政治トスポーツの祭典とは無関係を装いつつも,それが中華人民共和国建国の歴史をなぞっていることにも言及した。

この講義は今週で最終週です。ありがとうございました。テストは,7月17日(木)16:30〜です。

すでに問題は通達済みですので,解答を用意して望んでください。みなさん,お疲れ様でした。

第12回:東洋史特講5(日本大学文理学部;木5限)

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5限目(16:20〜17:50)は,日本大学文理学部(世田谷区桜上水)での講義。

参加者は21名。

第12回は「清朝と清代北京」と題して講義した。

内容は,〜芦鵑隣┳曚良習,∪饗緞無城に住む清朝支配層である「旗人」,清代北京城に住む様々な人々や寺院などを「絵図」で見せた。

「絵図」からは,「旗人」や民人の婦女や身分などの違いを視覚的に捉えることができるので便利。

本日の講義そのものは,普段と違って「絵図」や写真を見せることを中心としたものであったが,興味深く学んだという学生もおり,たまにはこういうのもありかなと思っている。

最終試験問題を発表した。例年通り3問出して1問を選択し,論述形式で回答させるもの。この講義では,注意事項をひとつひとつ説明できたのでよかった。

試験当日は,あらかじめ作成した解答を答案用紙に書き写す作業に終始すると思う。

次週は最終講義です。セメスター制で半期だけなので,後期はなし。

第11回:東洋史特講5(日本大学文理学部;木5限)

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5限目(16:20〜17:50)は,日本大学文理学部(世田谷区桜上水)での講義。

参加者は19名。

第11回は「北京紫禁城の扁額にみる清朝皇帝の性格」と題して講義した。

内容は,\仰の京師である北京紫禁城の扁額について,外朝と内廷を比較し,さらに内廷でも乾清宮・養心殿と後宮などでは異なることを,実際に満洲語と漢語の扁額を見比べた。∨無紫禁城外朝の現在と清朝期の扁額の違い,及び満洲語の書かれ方について比較した。清朝の陪都(ばいと;副都)瀋陽,熱河の避暑山荘の扁額と比較した。

以上の扁額の違いを検証することを通じて,清朝皇帝の性格をさぐった。大別して3つの清朝皇帝の顔が浮き上がるとともに,扁額そのものを見ることで,清朝皇帝が各「民族」に対して心を砕きながら統治していたことを理解させた。

次週は,試験問題を発表します(´・ω・`)

写真は講義終了後の131教室。その後,聴講している中国人留学生と食事しながら,いろいろ勉強方法・卒論の書き方などについての話を聞いた。がんばってください。

第10回:東洋史特講5(日本大学文理学部;木5限)

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5限目(16:20〜17:50)は,日本大学文理学部(世田谷区桜上水)での講義。

参加者は22名。

第10回は「明の永楽帝と北京遷都(2)」と題して講義した。

内容は,前回に引き続き, ̄奮敖襪砲茲詼無遷都の理由の一端を概観した。また永楽帝による,(1)鄭和の南洋航海,(2)モンゴル親征,(3)イシハの女真派遣など,いわゆる永楽帝の大事業とその目差していたものについて,アジア世界の視点から講義を進めた。

このほか,(1)現在の私たちが知る堅固な「万里の長城」が作られた目的と実態,(2)いわゆる「タタールとオイラート」の意味するものについて詳しく説明した。

次週から清代に入ります。

第9回:東洋史特講5(日本大学文理学部;木5限)

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5限目(16:20〜17:50)は,日本大学文理学部(世田谷区桜上水)での講義。

参加者は22名。

第9回は「明の永楽帝と北京遷都(1)」と題して講義した。

内容は,〔世留奮敖襪北京に遷都した理由を概観し,∨無への遷都について,永楽帝自身が望みながらそれが皇帝といえども勝手にすすめることができなかったことなどを学んだ。

特に,,砲弔い討蓮い海譴泙巴里蕕譴討い娠の建文帝を殺した負い目という視点だけではなく,北方防衛や政権確立の立場などを別途紹介した。

永楽帝自身の人間性について書かれたレポートが目立った。次週もまた遷都の問題を取り上げる予定。

第8回:東洋史特講5(日本大学文理学部;木5限)

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5限目(16:20〜17:50)は,日本大学文理学部(世田谷区桜上水)での講義。

参加者は20名。

第8回は「遊牧国家の王族と婚姻関係」と題して講義した。

内容は,遊牧国家の王族の婚姻関係が政治上にあたえる役割が多いことから,[砲硫β欧筌皀鵐乾訥觜颪痢峺魎杭А廖き⇒桂匚餡箸痢峺魎杭А廚もつ意味などを学んだ。

今日も,この講義でうまく話をもっていくことができず,レジュメの棒読みに終始してしまった。今までで一番反省すべき出来でした。だめじゃん。

ただ,先週と同じように学生が授業時間内のレポートで,自分なりに理解した内容を小生が話した内容以上に纏めて書いてくれているので,すごく助かります。

明日夜の熊本出張(6日夜から9日夜)の準備をするために,ちょっと府中で買い物して帰ります。

第7回:東洋史特講5(日本大学文理学部;木5限)

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5限目(16:20〜17:50)は,日本大学文理学部(世田谷区桜上水)での講義。

参加者は22名。

第7回は「大元ウルスと大都の建設」と題して講義した。

内容は,‖膰気留躓への定都過程を確認し,▲ビライが所領の京兆府でなく,燕京に大都を建設したのか,B臈圓龍間構成を確認した。

内容が豊富だったけれど,お疲れモードだったせいで,説明しそびれた事項が後になってみていくつか出てきた。それにも拘わらず,自身の言葉で小生が話した以上の内容を時間内レポートで纏めてくれた学生の多いことに感謝。

第6回:東洋史特講5(日本大学文理学部;木5限)

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5限目(16:20〜17:50)は,日本大学文理学部(世田谷区桜上水)での講義。

参加者は20名。

第6回は「大金・中都の空間構成」と題して講義した。

内容は,ツングース系の女真属が建国した,金朝の中都大興府の空間構成について,第4代海陵王から第5代世宗の時代の政治的・文化的変遷から考えた。

世宗は,女真人が漢人の高度な文明に漢化されることを憂え,様々な女真文化保護政策をおこなったが,その視点から中都大興府を検証した。

第5回:東洋史特講5(日本大学文理学部;木5限)

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5限目(16:20〜17:50)は,日本大学文理学部(世田谷区桜上水)での講義。

参加者は24名。

第5回は「大遼と『燕雲十六州』」と題して講義した。

内容は,‖舂法疎臉兇泙任慮Φ羯砲諒兪を整理し,中華王朝史で「唐宋変革期」をユーラシアの視座から眺めるための基本的な情報を,「燕雲十六州」をひとつの題材として学習した。

この「燕雲十六州」と大遼・後晋,また「周辺民族史」と「中華王朝史」との比較は,何度おこなっても難しい。学生からも指摘されたので,一度レジュメそのものを全面改定する必要があると感じた。

ただ講義終了後,学生数名と話してみたところ,前回までの蓄積があるので,これまでとは異なった視座から眺めようという意欲を,(最後に書かれたレポートからも)みることができたのは,小生自身とても嬉しかった。

第4回:東洋史特講5(日本大学文理学部;木5限)

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5限目(16:20〜17:50)は,日本大学文理学部(世田谷区桜上水)での講義。

参加者は23名。

第4回は「『安史の乱』の読み方」と題して講義した。

内容は,前回のビデオを受けて,これまで,中国の一反乱として扱われてきた「安史の乱」について,「一国史」ではなく,テュルク系民族・モンゴル系民族などが活躍するユーラシア的な変動から捉えることで,これまでとは異なる別な見方を学んだ。

今日もゆるゆると帰ります。

第3回:東洋史特講5(日本大学文理学部;木5限)

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5限目(16:20〜17:50)は,桜上水(日本大学文理学部)での講義。

参加者は24名。

第2回は「隊商の民ソグド」と題して講義した。

内容は,いわゆる「シルクロード」の交易を担ったソグド人(粟特人)の基礎的な情報・知識を提供するために,ビデオを見せた。次週,ソグド人安禄山に関する内容の予習でもある。

レポートからは,今年度受講している学生に関しては,これまでと違ってソグド人を高校で学習済みという記述したものが数枚あった。また,唐代の基礎的な知識をすでに持っている学生もいるよう(趣味的なものではなく)で,教える側にもさらに緊張感がはしる。

講義終了後,教室でしばらく学生さんとお茶を濁した。

来週5月1日は休講,次週は5月8日です。

霧雨ながら降ってるので,ゆるゆると帰ります。

第2回:東洋史特講5(日本大学文理学部;木5限)

本日5限(14:20〜17:50)は桜上水(日本大学文理学部)へ移動。

参加者は25名。うち5名が新規登録。

第2回は「急速な変化を遂げる中華人民共和国の首都・北京」と題して講義した。

今年2008年は北京オリンピックの開催年であるが,すでに失われてしまった「老北京(Old Beijing)」に関して,前半はパワーポイントを使った講義,後半は2002年作成の番組を見せた。番組で足らない部分をパワーポイントで補ったような構成とした。

時間末のレポートは自由課題(感想)ながら,「伝統」と絡めてて書かれたものが多かった。配ったレジュメとは別に,きちんと学生が個人でメモをとっていたようで,とても感心した。

ばたばたしていて,時間配分を間違えてしまいすみませんでした。同じ理由で写真は撮る時間なし。

第1回:東洋史特講5(日本大学文理学部)

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昨年度まで4年間は火曜日1限(9:00-10:30)だったけど,やんごとなき理由により,木曜日5限(16:20-17:50)に移しました。よろしくお願いします。

今年度の教室は131教室。4年前,小生が文理学部ではじめて講義した懐かしい教室でもある。

初回は23名。お試し期間なので今後増減はあるだろうが,リピーター・顔見知り・聴講生(年配の方)・他学科と幅広い編成になりそう。教職科目でもあるしね。

第1回は「ガイダンス・本講義の視座」。

内容は,表題の通りこの講義の内容確認及び成績評価,それからどの位置から「北京史」を学ぶのかを説明した。時間が余ったので,少し踏み込んだ話をしたが,やはり資料を配らないと理解しづらいらしい。

特殊講義だけれど,他学科・2年生が多いので,高校レベルで理解できるよう努めるつもり。

いずれにせよ,実際の講義は来週から。今日は導入。

それにしても,専門科目の5限目講義ってのも,意外と良いかも。

写真は,本館講師室からみた131教室。

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管理人プロフィール

出身地:群馬県前橋市

履歴:高校卒業後,日中学院より中国に3年間留学。印刷関連会社勤務を経て,日本大学通信教育部(史学専攻)から日本大学大学院文学研究科史学専攻(博士前期課程)へ。日本大学大学院文学研究科東洋史学専攻(博士後期課程)満期退学。博士(文学)

現職:非常勤講師ほか

専攻:清朝史・満族史・東北アジア民族史・東アジア史及び満洲語文書資料。

タイトルの“tere inenggi”とは満洲語で“その日”という意味です。

現在,歴史学・東洋史・中国語(漢語)・コンピュータ情報リテラシー等の講師をしてます。講義では,できるだけ多様な視座を提供したいと模索中です。

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